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金の価値はいつから?歴史とその背景

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金は古代文明から現代に至るまで、ずっと価値の中心です。その経緯を探ることで、私たちは金がなぜこれほどまでに重要視されるのか、その背景にある要因を深く理解することができます。この記事では、金の歴史的な利用方法や、古代の文明における役割から、中世、近代に至るまでの価値の変遷を詳しく見ていきます。また、金本位制の確立と崩壊に伴う経済的な動向も取り上げ、金が常に堅固な価値を保っている理由を明らかにします。

さらに、金の価値に影響を与えた社会的・文化的な要因にも触れることで、単なる経済学にとどまらない深い洞察を得ることができます。特に、金は古代から現在にかけて、一貫して上昇トレンドを示しており、その価値は時代を超えた安心材料としての役割を果たしています。このように、金の価値はただの金属以上のものであり、歴史の中でどのようにその地位を築いてきたのかを理解することで、今後の投資や資産保全の視点に役立つ情報が得られるでしょう。

金の価値の歴史

金は古代から現代に至るまで、一貫して価値の中心でした。その歴史は人類の文明と共に歩んでおり、様々な利用方法や制度を通じて、依然として重要な役割を果たしています。金の価値の歴史を辿ることで、その本質と現代における意味を再確認することができます。

古代文明における金の使用

古代文明で金はその希少性と美しさから最も重視された金属の一つでした。少なくとも紀元前4000~4500年頃には宝飾品に使われていたと言われています。古代エジプトでは、ピラミッドや神殿の装飾として使用され、ファラオの墓に金の装飾品が数多く埋葬されることによって、死後の世界での平和と繁栄を願う文化が根付いていました。黄金のマスクを収めた棺は、ほぼ純金に近い金がなんと110㎏も使われていました。また、メソポタミアやインダス文明においても、金で作られたイヤリングや頭飾りの他、楽器(ハープ)までみつかっています。金はその美しさと普遍性から、金は富の象徴として取引や贈り物、宗教的儀式に利用されていました。

中世から近代への変遷

中世においても金は貨幣の中心的な素材として用いられ、その信頼性から多くの国に安定した通貨システムをもたらしました。この時期、金の価値は国家の富の象徴とされ、金の保有量は国の経済力を示す指標となりました。特に、商業が発展し、交易が盛んになるにつれ、金の需要は高まり、その重要性は増していきました。ヨーロッパにおける金貨の歴史は1200年代に遡り、錆びなどの劣化がしにくく、長い時を経ても輝きが失われることがない金貨。この性質は金を銀に代わる信頼性の高い通貨として発行されるようになりました。しかし、金貨が発行された当時は、主に国際貿易などで大型金貨1枚により支払いが完了するほど価値があったため、金貨はあまりにも希少性が高過ぎたことから貨幣として流通させることはできず、貿易などの高額決済や、王族や貴族が資産を貯蔵する手段にしか用いられることがありませんでした。一般的に金貨が貨幣として流通したのは、近世における金本位制の時代です。

金本位制の確率から崩壊

金本位制とは銀行が貨幣を持ち込めば必ず等価の金と交換する約束の元、ただの紙や合金に金と同等の価値を与えた制度です。
金本位制は1816年にイギリスの貨幣法でソブリン金貨を発行したことで始まったといわれています1844年にイングランド銀行が、かさばる金と交換可能な紙幣として発行(現在は同じ1gが一万円なので紙幣の方が重いという逆転現象が起きています)し、金本位制が始まりました。こうして19世紀までのイギリスは「世界の工場」として世界経済をリードしたが、20世紀には工業生産力ではアメリカ・ドイツに抜かれたものの、「世界の銀行」として世界資本主義をリードすることとなります。金本位制は長らく通貨を金と同じ価値として、安定をもたらしていましたが、経済の変化や戦争、世界恐慌などの影響でその制度は次第に機能しなくなります。1930年代には、多くの国が金本位制から離れ、1931年9月にイギリスが金本位制停止に踏み切り、政府が発行した紙幣の価値を金に約束することができない状況になりました。その結果、紙幣は増刷を繰り返し、不治の病のようなインフレが必ず進行し続けることになります。もし今でも金本位制を保ったままだったと仮定すると、物価上昇率は0%を維持していたでしょう。

金の価値の歴史を通じて、その本質は一貫して不変の価値を持つことにあります。古代から今日まで、金は経済の変遷や社会の構造に関わらず、その価値を失うことはありませんでした。それは、金がただの金属ではなく、不変の象徴でもあり、これからも変わらず価値の中心として存在し続けることでしょう。

金の価値に影響を与えた要因

金の価値は、多くの歴史的および社会的要因によって影響を受けてきました。経済情勢、文化的背景、そして金そのものの持つ特性が相まって、金は古代から現代に至るまで一貫して人々にとって重要な価値を持ち続けています。

金の経済情勢

金は、経済の変動にかかわらず価値を持ちます。経済が繁栄している時期には、スマホやパソコンなどの電子機器に使われるレアメタルとして金は産業の中心として消費され、希少価値を上げ価格が上がります。経済が不安定になり、インフレが進むと、金の価値は変わらないため相対的に価格が上がります、さらに「安全資産」としての需要が高まります。例えば、2008年の金融危機以降、株式市場の不安定さから多くの投資家が金に逃避し、その価格は急騰しました。このように、金の価値は経済情勢どちらに傾いても上昇トレンドを形成しています。

社会的・文化的な背景

金は古代からさまざまな文化で崇拝され、その価値が社会的習慣として根付いてきました。古代エジプトでは金は神聖視され、王族や神殿の装飾に用いられました。インディオの文明においても、金は富の象徴としての位置づけがあり、交易の主要な手段とされていました。このような文化的な背景が、金の価値を高める要因となってきたのです。日本でも金は色として絵画を始め、寺社仏閣の建築、金箔を用いて仏教美術を彩ってきました。時代を経ても金は結婚の指輪や贈り物として、金の普遍的価値にあやかろうとしています。人々が金を特別な物と見なすことは、変わらない価値をもたらす要因の一つであると言えるでしょう。

古代から一貫して上昇トレンドを続けている

金の価値は、経済や文化に左右される一方で、長期的には上昇トレンドを維持してきたという事実があります。古代エジプトから現代に至るまで、金は常に投資対象としての魅力を失うことはありませんでした。アメリカドルやユーロの価値に対しても金は自らの価値を保持し続け、インフレの影響を受けてもその価値は損なわれていません。記録が残っている間だけを見ても上昇トレンドとなっており、4500年前からの記録がもしあれば、やはり上昇トレンドだけでしょう。このため、金を保有することは投資家にとってリスクなくインフレから守る手段となっています。金が存在する限り、金は古代から続くその価値を保ち続けることでしょう。

この記事の著者

田中 勇

1981年2月生まれ。東京藝大卒業後、銀座のジュエリー工房で彫金師として活動。2013年に「Holy」ブランドを創設し、純金ジュエリーを強化透明樹脂で包み、胸元で浮遊する幻想的なデザインの商品を開発・販売。現在に至る。

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